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クアラルンプールで感じたこと

2泊3日で、クアラルンプール(KL)に行ってきました。マレーシアの首都です。リゾート観光ではなく、30度を超える炎天下、JTEROや日系企業を訪問してきました。本稿では、KLで学んだこと・感じたことをレポートします。

マレーシアは、19世紀末から第二次世界大戦後まで英国の統治下にありました。戦後は1947年に「マラヤ連邦」として英領植民地の一部となり、1963年に国としてのマレーシア連邦が成立、1965年にシンガポールがマレーシアから独立して、今に至ります。

クアラルンプールは、クアラ(Kuala=河が合流する場所)+ルンプール(Lumpur=濁った泥)という意味です。19世紀に、スズとゴムの生産の中心地として栄えました。現在の人口は約200万人、マレーシア全体の人口が約3000万人ですので、過度に密集しているわけでもなさそうです。北緯3度に位置し、どの月も平均最高気温が30度超の熱帯の街ですが、市街地の建物や車の中で冷房がガンガン利いているので、衣服には留意が必要です。

人口約3000万人のマレーシアの一人当たりのGDPは、1万ドル弱。これは、隣接するインドネシア(人口約2.5億人)・フィリピン(人口約1億人)・ベトナム(人口約9000万人)の3000ドル前後を大きく上回り、タイ(人口約7000万人)の6000ドルも大きく凌駕しています。その要因として、まずはスズやゴムに加えて原油が採れることや、敬虔なイスラム教徒が多いことが挙げられます。私はそれに加えて、第4代のマハティール首相(在任は、1981~2003年の22年間)の様々な政策が成功したことが、周りに比べて豊かな国造りに大きく影響したと思います。

中でも、「日本の集団主義と勤労倫理を学べ!」と明確に指示した「ルック・イースト政策」により、国が発展しただけでなく、親日的な人が今でも多いことが、我々がマレーシアにいて心地よく感じる理由の一つにもなっているでしょう。

大まかな比率ですが、現在の人口構成はマレー人50%・先住民族10%・華人20%・インド人10%、宗教別信者数はイスラム教60%・仏教20%・キリスト教10%・ヒンズー教10%、だそうです。宗教についてはイスラム教を国教としているものの、各自の信仰は自由で、「国の団結」を優先しています。人種別政策については、1971年からの「ブミプトラ政策」で、進学や公務員採用において華人(相対的に裕福)よりもマレー人と先住民族(相対的に貧しかった)を優遇する措置をとり、現在ではその弊害も指摘されてはいるものの、「国としてのバランス」を優先した発展を遂げてきた国だと思います。

目下、財政赤字と原油安で経済的には窮地に追い込まれている感も否めませんが、人は穏やかで、食べ物もおいしいマレーシア、大都会KLでなくて、ペナン、ランカウイ、コタ・キナバルのようなリゾート地でもいいですから、皆さんも一度行ってみてください。■

写真は、クアラルンプール・タワーの最上階(露天!)から見下したペトロナス・ツインタワーの夜景

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