中国在住で、日本との間を毎月2~3往復しながら仕事をしていますので、良好な通信事情をキープすることは、業務上の生命線でもあります。日本では主に、日本で購入したポケットWiFiを使っており、重宝しています。中国で使うと国際ローミングとなり高くつくので通常は電源を切っているのですが、先日、通信状態が悪い中国の地方都市に出張して、どうしても急いでメールを見なければならない事態となったので、試しに日本のWiFiを使ってみたら、スムーズに通信ができました。
翌月、このWiFiの事業体であるY社(仮称)から、弊社東京本社に電報が届き、「通信料金が高額ですので、一時的にご利用を停止しています」とのこと。電話で詳細を問合せたところ、「本人確認が必要」云々で埒が明かないので、日本に戻ってすぐにY社店頭へ出向いたところ、窓口の女性が端末をたたき「先月のご利用料金が、200万円を超えています。海外でご利用された分のようですね。」とあっさり…。「確かに海外で使いましたが、ほんの10分程、メールを見ただけなので、多くても数MBしか使っていません。」「何かの間違いでしょうから、調べてください!」と必死に食い下がり、2~3日後に回答してもらうことに。
それからの数日間、「何かの間違いだろう」との自信はあったものの、一方で、「ホントに200万円も請求されたら、どぅしよう…。」「民事で戦っても弁護士費用が200万円を超えることはないだろうから、最後は裁判で取り戻すか?」など、余計なことをあれこれ考えざるを得なくなり、少々のことではへこたれない私も、久々に結構ブルーになりました。
最終的なY社の解答は、「中国の通信事業者から、当該容量を使用したとの連絡はあったが、今回は特別に『1日上限コース』を選択していたものとみなして、2000円を適用します。」とのこと。2,000,000円を2,000円に負けてもらえて、安堵とともに「ありがたい!」という気持ちが勝ってしまい、「じゃぁ、なんで、200万円なんて法外な請求をしたんだ!」などとクレームを言う元気もありませんでした…。
酉年の新年早々、ニワトリの如く走り回らされた感じで、疲れました…。■
(写真は単なるイメージであり、本文とは関係ありません)