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広州と深圳

広東省の省都は、広州市です。簡体字では「广州」と書き、繁体字では「廣州」と書きますので、「広州」と書いても、多くの中国人には何のことやら分かりません。中国全土に「〇州」という街は、何千とあるでしょうから…。

広東省の第2の都市は、深圳市です。改革開放(1978年)頃までは「宝安県」と呼ばれる農村地帯でしたが、民国時代から「深圳墟」(「墟」は定期的に開催されるマーケット)が存在し、今でも香港とのボーダーとなっている川の名前が「深圳河」だったことで、1979年に深圳市となり、鄧小平が1980年に「経済特区」に指定したことや、1992年の「南巡講話」で深圳開発を呼び掛けたこともあり、この40年間で急速に人口が増えて発展した街です。広東省であり、香港とのボーダーの街なのですが、広東語を話す人は少数派です。この40年間に中国全土から移り住んで来た人が、この街に圧倒的に多いことに起因します。

広州と深圳の間には「広深高速道路」があり、渋滞がなければ車で2時間の距離です。2013年には「広深沿江高速道路」も開通し、珠江デルタはますます便利になりつつあります。■

(写真は「広深高速道路」、最高時速120km/h・最低時速60km/h)
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